WX310Kをモデムにして、Treo750からWILLCOMメール(****@pdx.ne.jp)を送れるように設定できました。
これまでも、初代W-ZERO3やTreo700pでやってみたことなんで、改めて書くほどのことはないのですが、予想していたよりも簡単にできたので、書いておきます。
ただ、いくつかの点で、実用的かどうかは利用方法次第なんですが…。(^^;
まず、WILLCOMのPDXメール(他社のMMS相当)の特徴のひとつに、ケータイ端末からだけでなく、端末をモデム接続したパソコンからでも、WILLCOMのアドレスでメールを送信することでがあります。
もともとデータ通信に力を入れていて、無線プロバイダとして側面があった名残みたいなものでしょうか。(^^;
これは、Gmailの送信者詐称(^^;とは違い、パソコンからメールを送信した場合もWILLCOMのsmtpサーバーを使って送信されるので、基本的に受信者にはケータイ端末から送ったメールと同じように見えます。
さて、初代W-ZERO3やPalmマシンのTreo700pができたのに、同じWindowsMobileマシンのTreo750では難しいかも?と思っていた理由は、わたしのTreo750がWM6だからです。(^^;
ネットで見ると、イーモバイルの端末をモデムにして、WM6マシンをクライアントとしてBT-DUN接続しようとすると、なかなか接続できない例がけっこうあるんですよね。
なんかWM6のレジストリの問題のようですが。
実際にやってみたら、懸念していた問題はまったく関係ないようであっさりできてしまいました。(^^;
それでは、まず設定に必要な情報を用意します。
●WILLCOM端末(WX310K)とパソコンを接続する設定
- POPID
- パスワード
- 受信メールサーバーの種類
- 受信メールサーバー名
- 送信メールサーバー名
- 接続先電話番号
- ダイアルアップユーザー名
- ダイアルアップパスワード
以上です。
「POPID」~「送信メールサーバー名」までの設定は、WILLCOM端末のオンラインサインアップの画面から得ることができます。
WX310Kを例に説明します。
[メニュー]-[メール]-[オンラインサインアップ]を開き、ネットに接続します。

(オンラインサインアップ画面)
この画面の「5.パソコンやPDAの設定」を選択します。

(オンラインサインアップ画面)
ここで「POPID」と「パスワード」は知ることができます。
この2つはWILLCOM端末がAir-Edge回線に接続する時のIDとパスワードになりますので、各回線契約ごとに固有のものとなります。
他人に漏らさない方がいいと思います。
次に6行目の「パソコンやPDAのその他の設定情報はここを押して確認してください。」の「ここ」を選択します。

(パソコンやPDAのその他の設定画面)
「接続先電話番号」以外の情報が表示されます。
間違いのないようにメモします。
接続先電話番号は、ここに書いてある通り、契約しているプランによって変わります。
新つなぎ放題/つなぎ放題[PRO]/
ネット25[PRO]/パケコミネット[PRO]/
つなぎ放題[4x]/パケコミネット/データ定額
|
8x/4Xパケット方式
|
0570-570-711##64
|
つなぎ放題リアルインターネットプラス
|
2xパケット方式
|
0570-570-611##64
|
ネット25
|
4xパケット方式
|
0570-570-511##64
|
フレックスチェンジ方式
|
0570-570-511##7
|
それでは、Treo750の設定をします。
まず、[Start]-[Settings]-[Connections]タブ-[Connections]の[Advanced]タブ の[Select Networks]を選びます。

(Connections画面)
[Network Management]の画面で、[New...]ボタンを押します。(2つありますが、どちらでも大丈夫です。)

(Network Management画面)
[My ISP name]の画面で、接続設定の名前を決めます。
わたしはわかりやすいように「WILLCOM」にしました。

(My ISP name画面)
次に、[Modem]タブに移り、[New...]ボタンを押します。

(WILLCOMのModem画面)
[Make New Connection]画面に変わり、[Enter a name for the connection:]欄にモデム名を入れます。
わたしは「WX310K」にしました。
下の[Select a modem:]欄は[Bluetooth]を選び、[Next]を押します。

(Modem name画面)
次にBluetoothデバイスを選ぶ画面になります。
これまでに、「WX310K」とペアリングをしてないければ、何もデバイス名が表示されていないと思いますので、「Add new device...」をタップします。
おっと、その前にWX310Kの「Bluetoothを接続待ち中」にしてください。(「*」ボタン長押し)
Bluetoothデバイスの探索中になり、画面にWX310Kが検出されると思います。

(WX310K検出)
[WX310K]を選んで、[Next]を押してください。
ペアリングを行うパスコードを入力する画面になります。
適当な数字を入力して、[Next]を押します。
通常は「1234」なのかな?

(Treo750 パスコード入力画面)
すると、WX310K側にもパスキーを入力するダイアログが表示されます。
しばらくすると消えてしまうので、すばやく先ほど入れた数字を入力します。

(WX310K パスキー入力画面)
Treo750側にペアリングが成功したという内容のダイアログが出ます。
先ほどのBluetoothデバイスを選択する画面にWX310Kが表示されるので、WX310Kをタップします。
すると、「Enter the number exactoly as it should be diald.」という「接続先電話番号」を入力する画面になります。
先ほど、メモした「接続先電話番号」を入力します。
このとき、電話番号の「-」(ハイフン)は省略しないでください。
省略すると、正しくダイアルできなくなり、接続に失敗します。

(「接続先電話番号」入力画面)
次に[User name:]と[Password:]を入力する画面になります。
これは「ダイアルアップユーザー名」と「ダイアルアップパスワード」になりますので、 両方とも「prin」と入力します。
[Domain:]欄は空欄のままです。

(User name/Password画面)
これで、[Finish]を押して終わりです。

(WX310K作成終了)
OKを押します。
[Network Management]画面に戻りますが、「WILLCOM」が選択されているのを「Internet」(または「My Work Network」)に忘れずに戻しておいてください。
ネットにつなげなくなります。(^^;
|
→
|
|
(Connectionを戻す)
これで、OKを押して、[Settings]を終了させます。
次にWILLCOMのアカウントを作成します。
Today画面で[E-mail]を押して、[Setup E-mail]を選択するか、[MMS]の画面から[Menu]-[Tools]-[New Account...]で[E-mail Setup]画面を開きます。
または
[E-mail Setup]画面を開いたら、ご自分のWILLCOMのメールアドレスを入力して、[Next]を押します。
ここでは、[Password:]欄は空欄のままでもかまいません。

(メールアドレス画面)
次に設定をインターネットから自動的に読み込むか聞いてきますが、今回は手動で設定しますので、チェックマークをはずして、[Next]を押します。

(自動設定画面)
次にプロバイダを選ぶ画面になりますので、[Internet e-mail]を選んで[Next]を押します。

(e-mailプロバイダ画面)
次に、名前とアカウント名を入力する画面になります。
ここで[Your name:]欄は空欄にします。
WILLCOMメールはデフォルトの状態だと名前を付けずにメールアドレスだけで送信していますので、ここに名前を入力するとメールを受信した相手のアドレス帳に登録されている名前に関係なく表示されてしまいますので、受け取った相手が不思議がると思います。(^^;
[Account display name:]はOutlookの画面に表示されるアカウント名(「MMS」とか「Text Messages」とか)ですので、ご自分のわかりやすい名前をつけて、[Next]を押してください。
わたしは「WILLCOM」です。

(Yourn ame/Account name画面)
次は[Incoming mail server:]名です。
ここでは、「受信メールサーバー名」と「受信メールサーバーの種類」を入力します。
上の[Incoming mail server:]欄には「pop3.pdx.ne.jp」を入力し、下の[Account type:]欄は「POP3」のままで、[Next]を押します。

(POPサーバー名画面)
次の[User name:]と[Password:]は「POPID」と「パスワード」を入力します。
各自違いますので、メモした「POPID」と「パスワード」を間違いのないように入力してください。
そして、[Save password]にチェックマークを入れて、[Next]を押してください。

(POPID/パスワード画面)
次は[Outgoing (SMTP) mail server:]の入力です。
ここに「送信メールサーバー名」を入力するので、「smtp.pdx.ne.jp」と入れてください。
下の[Outgoing server requires authentication]と[Use the same user name and password for sending e-mail]は両方ともチェックマークを入れます。

(SMTPサーバー名)
そして、画面下部にある[Advanced Server Settings]をタップします。
ここの画面で先ほど作った接続を選択します。
わたしの場合、「WILLCOM」です。
上の[Require SSL for Incoming e-mail][Require SSL for Outgoing e-mail]は両方ともチェックしません。
設定したら、[Done]を押して、「SMTP server」の設定画面に戻ったら、[Next]を押します。

(Advanced Server Settings画面)
最後は、送受信を自動的に行うかを設定する画面ですが、常時Bluetooth接続しているわけではないので、[Automatic Send/Recieve:]は[Manually]にします。
これで、[Finish]を押すと、「今すぐメールをダウンロードしますか?」というダイアログが出ますが、Noを押してください。

(Finish画面)
これで、アカウント一覧に戻りますが、もしかしたら、「MMS」など設定済みのアカウントが表示されなくなっているかもしれません。
その場合はソフトリセットすれば、元に戻りますので、あせらずにリセットしてください。
以上で、WILLCOMメールのアカウントは作成されましたが、もう少し設定します。
メール画面(Outlook)から[Menu]-[Tools]-[Options...]を開きます。

(メール画面)
Options画面の「Tap an account to change settings.」にある「WILLCOM」をタップします。

(Options画面)
「Contents:」が開くので、「Send/Receive Schedule」をクリックします。

(Contents画面)
「E-mail Setup」画面が開きます。
「Automatic Send/Receive:」は「Manually」になっていると思います。
WX310KのBT-DUNの仕様上、常時待ち受けにはならないので、「Manually」にするしかないと思います。
次の「Download messages:」をわたしは「Today's messages」にしています。
ここを「From the past 3 days」にすると、送信に掛かる時間が1分以上長くなります。(40秒→2分)
また、WILLCOMのオンラインサインアップの設定で、サーバーにはメールが残っていないので、意味ないですしね。
設定したら、「Done」を押します。

(E-mail Setup画面)
「Contents:」に戻るので、次は「Download Size Settings」をクリックします。

(Contents画面)
「Message format:」を「Plain Text」に変更します。
ここを「HTML」のままにしておくとHTML形式のメールで送信されてしまうので、WILLCOM端末から送った場合と違ってしまいます。(^^;
それに送られた相手にも不都合ですよね。
次の「Message download limit:」はお好みで。
わたしは「Headers only」にしています。
先ほどの「Download messages:」と同様サーバーには受信できるメールはないですから。

(E-mail Serup画面)
これで「Done」を押しておしまいです。
後は「Done」、「OK」と押して、メール画面に戻ります。
これで、一応設定は終了です。
かなり、長くなってしまったので、実際にWILLCOMメールを送るテストは次のエントリーに分けます。